Wolf&Grizzlyの焚き火台と使える調理セット「COOK SET」

こんにちはゴーパチブログのMAKOです。
前回の記事で「長年愛用したい焚き火台:ウルフアンドグリズリー(Wolf&Grizzly)のFIRE SAFE(with グリルM1)」を紹介しました。
そして、今回は同ブランドの製品で焚き火台やグリルと組み合わせて使う焚き火調理セットのCOOK SET(クックセット)を紹介したいと思います。
クックセットの内容や使用方法、そして実際にキャンプで使ってみた知った魅力ポイントをお伝えしていきますので
クックセットってなに?必要?買うべき?などの疑問をお持ちの方など
ウルフアンドグリズリーというブランドの製品に興味がある方や既に焚き火台を持っている方に向けてお話していきます。ぜひ最後までチェックしてください。
Wolf&Grizzlyの焚き火台(withグリル)と共に活躍する調理ギア
カナダ発のアウトドアギアブランド「Wolf&Grizzly」の製品ラインナップはこだわりのある3製品のみとなっています。
ただ、この3製品はシンプルかつこだわり抜かれた設計デザインで非常に優秀なモノばかり
● 直火感覚を味わえて無骨で機能美を感じる焚き火台のFIRE SAFE
● 耐久性のある素材と収納力を兼ね備え、独立して使うことのできるグリルM1
そして、上の2製品と組み合わせて使うことができる調理用ギアのクックセット
少ないラインナップの中にもひとつひとつの製品に魅力があり
さらに3製品を連携して使うことのできる仕様になっているのが最大のポイントです。
そんなW&Gの製品ですが、焚き火台とグリルM1はそれぞれ単独で使うことができるという特徴を持っています。
しかし、クックセットに関しては単独使用はできず、グリルM1のフレームが必須のギアになっているため
購入する前に「果たしてクックセットは必要なのか?」
という悩みに必ずぶち当たります。
僕自身も同じように悩みました。
「調理用ギアにこの値段は高いのでは?」
「他の道具で代用することも可能では?」
そんな疑問を持ちながらも、W&Gのブランドが掲げる考え方やモノづくりへのこだわりに共感して、思い切って購入しちゃいました。
そして、使ってみた感じた自分なりの結論は、使ってみないと分からない魅力がこのギア(W&Gブランド製品)にはあるということでした。
ウルフアンドグリズリー クックセットの内容紹介
まずは、クックセットってなに?という疑問にお答えするために
クックセットの内容を紹介していきます。
購入するとこのようにストレージバックにコンパクトに収納されています
W&Gの製品は全てコンパクトに収納でき、持ち運びしやすい設計になっているのが特徴で、クックセットも同様にスタッキングして収納できます。
収納性はありますが、重量は1.65kgとやや重みを感じる印象
綺麗にスタッキングされたクックセットを展開していきます
クックセットに付属している全ての内容がこちら
クックセットに付属している内容(写真左上から)
・3種類の調理皿:
2Lポット(深いタイプの調理皿)、グリドル(平面浅いタイプの調理皿)、ヒバチ(スリット状浅いタイプの調理皿)
・2Lポット用蓋
・カッティングボード(竹素材)
・ポットグリッパー:調理皿を掴むための取っ手
・レイルシステム:土台となるフレームに取り付けるための重要な道具
・マイクロファイバークロス:汚れ拭き取り用
・ストレージバック:収納用袋
以上9つの道具を含む焚き火調理セットが「クックセット」になります。
クックセットの使用方法
続いて、クックセットの使い方について簡単に説明します。
グリルM1を持っている方なら方法は同じなので使い慣れていると思いますが、
初めて使う方にはちょっと変わった取り付けに感じると思います。
まずは、土台となるグリルM1のフレームを準備
このフレームに先ほど付属品でお見せした「レイルシステム」を取り付けていきます。
レイルシステムを詳しくみると
2辺がワイヤー、2辺がステンレスのロッドになっています
4隅には取り付け用ワイヤーが格納されているので、このワイヤーを取り出します
取り出したワイヤーにフックが3つ付いているので、フレームに引っ掛けていきます
3つのフックはそれぞれフレームの高さを変えるためのもので、調整が可能です
グリルフレームの使い方や特徴など詳しい内容は前回の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

フックを取り付けたら土台の完成です
ここに先ほどの調理皿を載せることでクックセットの調理環境を作ることができます。
バリエーション豊富なキャンプ料理が作れる調理皿:
種類と特徴について
クックセットにはタイプの違う3つの調理皿が入っています。
2Lポッド(深皿タイプ)・グリドル(浅皿タイプ)・ヒバチ(浅皿タイプ・スリット状)
深皿の2Lポットは、主にスープ料理や鍋料理など煮込み系の料理に向いた調理皿です。
他にも、深さを活かしてパスタなどの茹で料理やアクアパッツァのような炊き込み料理、
そして揚げ物など幅広く調理に応用することができるのがこの2Lポットです。
また、浅皿タイプのグリドルとヒバチは焼き料理をメインに使うことができ、
お肉や野菜などをそのまま焼いたり、串料理にも活用できます。
3種類の調理皿を使い分けることで様々なバリエーションのキャンプ料理に対応できる仕様になっています。
キャンプで使って感じたクックセットの魅力
実際にソロキャンプでクックセットを使ってみて感じた魅力を3つ挙げてみました。
どんなアウトドア環境でも使える「焚き火料理の安定感」が優秀
使って感じた魅力1つ目は「安定感」
土台となるフレームもそうですが、レイルシステムのワイヤー固定が予想以上に安定しています。
使う前はワイヤー固定に対して「緩みやたるみなど不安定なのでは?」と、
心配していましたが、全く問題ありませんでした。
上から押してみても分かるようにぐらつきなく非常に安定しています
カッティングボードを調理皿に合わせて置き、食材を切ることもできますが、
とても安定しているので安心して調理することができます。
食材を切るときの押し込みに対してもグラつきなし
レイルシステムとグリルフレームの設計に加え、ステンレス素材の強度と耐久性からなるギアは、どんなアウトドア環境でもガシガシ使えるような作りになっています。
使ってみて改めて感じたモノづくりへのこだわりです。
手際良く効率良くキャンプ料理を楽しむための調理ギア
クックセットの魅力2つ目は、調理するときの「効率性」
クックセットは2つの調理皿がピッタリと置ける構造になっています。
一方でスープを作りながら、一方でお肉を焼くなど
それぞれ違う2つの調理を同時進行で進めることができるため、料理の効率が上がります。
さらには、2つの調理皿をシームレスに連携させて使うこともできるので、
まな板で切った食材を隣の調理皿で炒め、
炒めた食材を深皿の調理皿に移動させて煮込むなど
料理の手順に合わせて次々と進めていくことができます。
例えば実際にキャンプで作ってみたシチュー料理
まな板(浅皿のヒバチと組み合わせ)で切った食材を隣の浅皿(グリドル)へ移します
全ての食材が準備できたら、2Lの深皿ポットに移します
お水を加えて蓋をして煮込む
スムーズでシンプルな手順でシチューが完成
他にもパスタ料理との相性も良いです。
2Lポットでお湯を沸かしている間に、隣のヒバチで食材を炒めます
お湯が沸いたらパスタ麺を投入し茹でます(2Lポットは市販のパスタ麺が丸々入ります)
茹で上がった麺にソースをかけ、炒めた具材を混ぜればパスタの完成
このように同時進行で別の調理ができるので、非常に料理がスムーズです。
ポイントは全ての作業(切る、取り分ける、調理するなど)がこの焚き火調理環境の中でできること。
この焚き火調理セットひとつあれば効率よくキャンプ料理が作れるので、ストレスなく料理を楽しむことができます。
調理皿であり食事皿「温かい食事ができる焚き火料理」
使ってみて知った魅力ポイント3つ目は「温かい食事が食べれる」
単純なことですが、アウトドアのような屋外環境での食事になると非常に重要なことです。
ウルフアンドグリズリーの製品の場合、
3つが上手く連携することで、非常に効率良く「温かい食事」にありつけます。
クックセットの調理皿は焚き火にかけて調理することができる道具ですが
食事用の皿としてもそのまま使うことができます。
このように焚き火台と組み合わせた状態で食べることができます
もし焚き火から離したい場合、グリルフレームは独立して使うことができるので、
フレームを離してテーブル代わりに使うこともできます(調理皿は移動させないで良い)
クックセットの調理皿を移動させないで良いので、その場ですぐに熱々の食事ができます。
専用の蓋も付属しているので、温かい状態で置いておくことも可能ですし、
温め直したい時はグリルフレームを焚き火台に移動させれば簡単に温め直しも可能です。
直火のように低い位置で薪を燃やし続ける焚き火台と独立して移動もできるグリルM1
そして幅広い料理に対応し調理皿・食事皿の2つの役割を持つクックセット
このように3つの製品がそれぞれの特徴を活かしながら連携することで、
アウトドアでこだわりの料理を楽しみ、美味しい温かい食事を食べることができます。
買う前に知っておきたい2つの注意ポイント
実際に使ってみると気になった点が2つほどありました。
ひとつは、2L深皿ポットの容量
ソロキャンプで使ってみて、2Lポットはやや容量が多く感じました。
スープ料理や鍋料理などをこのポットに作ると一人分より多くなってしまいます。
2〜3人の分量でちょうど良いサイズです。
なので、一人分のちょっとしたスープを作るならシェラカップや小さいサイズのクッカーの方が正直向いているかと思います。
浅皿タイプのグリドルとヒバチはソロ用・2〜3人用どちらでも使えると思いますので、こちらのサイズは使っていても気になりませんでした。
その点を踏まえて、僕自身のクックセットの使い方は
・2人以上のキャンプならクックセットを持っていく
・ソロキャンプの場合は作るキャンプ料理の内容によってクックセットor小さいクッカーを選んで持っていく
という使い方になっています。
ソロキャンプの調理ギアとしてメインで使うことを考えている方は容量に注意してください。
気になった点のもう1つは、「レイルシステムのワイヤー収納部分の錆び」です。
クックセットには錆びにくいステンレス素材が使われていますが、完全に錆びないというものではありません。
特にレイルシステムのワイヤー収納部分は空気に触れにくいため錆びに注意が必要です
ワイヤー収納内部の錆び
使ったら汚れを拭き取り、しっかりと乾かしてメンテナンスする必要があります。
内部の錆びによって固まってしまった経験が… こうなると回して開けるのに苦労します
錆止めスプレーで日頃からメンテナンスするようにしています
細かい点ではありますが、今後購入される方の役立つ情報になるかもしれないでの、お伝えしました。
どんなに耐久性のある道具でも、長く愛用するためにはメンテナンスが必要ですね。
ウルフアンドグリズリーのクックセットは買うべきか?
クックセットという製品を「単独」でみた時
正直他の調理ギアで代用できるから必要はないかなと感じていました。
ただ、 Wolf&Grizzlyのブランドやモノづくりに興味を持って購入し、実際にキャンプで使ってみたところ
3つの製品を組み合わせて使うことで現れる道具の面白さを非常に体感できました。
それぞれの製品の特徴とデザインに加えて
「シームレスな連携性」「効率性」「様々なキャンプシーンへの応用性」など
お互いの製品を引き立てながら使える道具というのは中々見たことがないので、
今回クックセットを購入したことに満足しています。
もし、Wolf&Grizzlyの焚き火台やグリルを持っている方やこれからW&Gの製品を購入したいと思っている方にはぜひチェックしてもらいたいアウトドアギアです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
アウトドアな暮らしをテーマに様々な動画もお届けしていますので、良かったらぜひチェックしてみてください。
それではまた次回!